顎が痛い?
顎にある咬筋だけをご存じだったなら、側頭筋のことも一度考えてみてください。
もし歯ぎしりのせいでストレスを感じ、この記事にたどり着いたのなら、よくいらっしゃいました。
朝起きたら顎がこわばり、ある日はこめかみまでずきずきする。
私は確かに一晩中寝ただけなのに、いったい私の口の中では何が起きているのでしょうか?
一緒に暮らす家族に「昨夜も歯ぎしりしてたよ……」とよく言われる、あるいは毎朝顎が疲れていて頭痛まで繰り返すなら、今日はこの記事をゆっくり読んでみてください。
なぜ歯ぎしりをすると顎が痛くなるのか、なぜこめかみまでこわばるのか、そして咬筋と側頭筋は一晩中いったい何をしているのか、わかりやすくお伝えします。
わかってしまえば、理由は意外と単純です。
私は寝たけれど、顎の筋肉は寝ていないのかもしれません。
今日は、私たちが眠っている間に、咬筋と側頭筋がどんな残業(?)をしているのか、お話ししてみます。
あなたが眠っている間に、顎は一生懸命働いています

あなたが眠っている間に……
こんにちは。鍾路・乙支路・明洞周辺、ARC歯科医院の口腔顎顔面外科専門医、チョン・ジェホです。
先日、夜間診療の時間に、顎がひどく痛むと慌てて来院された女性の患者さんがいらっしゃいました。

「顎がずっと痛くて、近所の歯科にも何度か行ったのですが、あまり良くならないようで。」
その後、口腔顎顔面外科専門医が顎関節を診る場所をわざわざ検索して、当院まで来てくださったそうです。お住まいを伺うと龍山でした。
ARC歯科 口腔顎顔面外科の鍾路 顎関節・歯ぎしりボトックス。
実はこうしてわざわざ遠くから来てくださる方を見るたび、いつも感謝すると同時に、胸の内が少し重くなります。近くに歯科が本当にたくさんあるのに、その多くを通り過ぎてここまで来てくださったのですから。
「遠くから来たのだから、ちゃんと診療を受けて帰っていただかないと。」
医師としては、まずそんな思いが浮かびます。そして不思議と責任感も少し強くなります。「この方に少しでも楽になって帰っていただきたい。」そういう気持ちです。ハハ。
あ……また話がそれましたね。顎の話に戻ります。
患者さんはこうおっしゃいました。「先生、私は寝ている間にすごく歯ぎしりをするんです。」
本人は気づかないことがほとんどです。寝ている間のことですから。しかし朝になると痕跡が残ります。顎はこわばり、こめかみは重く、ある日は頭まで痛みます。
ご家族の方が先に聞いたそうです。「昨夜も歯ぎしりしてたよ。大丈夫なの?」
患者さんの歯ぎしりはかなりひどいほうでした。レントゲンと口腔内の状態を確認すると、奥歯はすでにかなりすり減っていました。「かなり削れている」という表現のほうが合うかもしれません。
しかし患者さんがおっしゃった言葉が今も忘れられません。

「先生、朝起きると、口の中に歯の粉が残っている気がするんです。」
初めて聞くと少し驚きますよね。一晩でいったいどれだけ削ったのか……? 本人は寝ているのに、歯と顎の筋肉は一晩中働いていたのです。
そこで私が伺いました。
「朝起きたとき、顎もこわばっていませんか?」
すると患者さんはこう答えました。「はい。顎も痛いのですが、こめかみもこわばって頭痛もひどいです。」
まさにここで、今日お話ししたい咬筋と側頭筋が登場します!
今、一度歯をぎゅっと噛んでみてください
決して顎だけが力を入れているのではないと、感じられますか?

顎の両側に手を当てると、硬く力の入る筋肉が感じられます。この筋肉が咬筋です。いわゆるエラの筋肉ですね。咬筋がよく発達すると、顎のラインが少し四角く見えます。ハハ。
では今度は、指を上に上げてこめかみに当て、もう一度ぎゅっと噛んでみてください。どうですか? ここもぴくっと硬くなります。

この筋肉が側頭筋です。
つまり、夜に歯ぎしりをしたり食いしばったりするとき、咬筋だけが働いているのではありません。側頭筋も一緒に働いています。結局どちらも徹夜勤務をしているわけです。ハハ。
だから歯ぎしりや食いしばりがひどい方を診療するときは、咬筋だけを見るのではなく、側頭筋を含めた咀嚼筋全体の状態を一緒に確認することが大切です。
ARC歯科 口腔顎顔面外科の歯ぎしりボトックス。
歯ぎしりボトックス —— 歯ぎしりがひどいなら、顎ボトックスを打てば良くなりますか?
「先生、歯ぎしりがひどいのですが、顎のボトックスを打てば少し良くなりますか?」
歯ぎしりで顎が痛くなって来院される方がする質問の中で、これは定番です。ハハ。
では、わかりやすく説明しますね! 歯ぎしりをしたり、歯を強く食いしばったりするとき、顎を動かす筋肉は繰り返し強い力を加えます。その中でも代表的な筋肉が、先ほどからお話ししている咬筋と側頭筋です。
一晩中噛みしめ、すり合わせていれば、これらの筋肉は休めず働き続けます。簡単に言えば、私は寝ているのに顎の筋肉は残業し続けているわけです。ハハ。
うーん……顎がずっとバルクアップしている、と考えるとわかりやすいです。ハハハ。

ボトックスは、このように過度に力を入れる筋肉の収縮力を一定期間下げるために用います。
ですから歯ぎしり・食いしばりがひどく、咬筋や側頭筋の緊張が過度な患者さんでは、ボトックスによって筋肉が生み出す過度な力を減らし、それによる顎周辺のこわばりや筋性の痛みを和らげるのに役立つことがあります。
ここで重要なのは、「歯ぎしりを完全になくす注射」だと思ってはいけないということです。眠っている間に歯を削る癖そのものをなくす治療というより、歯ぎしりをするときに顎の筋肉が生み出す過度な力を減らす治療だと理解するほうが、ずっと正確です。
そこで私は患者さんにこう簡単に説明します。
「歯ぎしりの癖を消すのではなく、歯ぎしりをするときに顎が強く働きすぎないように、少し力を抜いてあげるんですよ。」
特に歯がかなりすり減っている方なら、ボトックスだけを考えるのではなく、歯を守るためのスプリントが必要か、顎関節自体に問題はないかまで一緒に確認すべきです。
結局、歯ぎしりボトックスの目的は、顎を無理やり動かなくさせることではなく、毎晩とても熱心に働いている顎の筋肉の「過労」を減らすことに近いのです。
歯ぎしりの癖はあるけれど……私もボトックスが必要ですか?
歯ぎしりをするからといって、すべての方がボトックスを必要とするわけではありません。
ARC歯科では、患者さんの状態に応じて、物理療法、噴射伸展療法、マッサージとストレッチ、ボトックス、スプリントなどを選択的に適用します。
思ったよりも筋肉の緊張が強くない場合は、私が診療室でお伝えする簡単なマッサージやストレッチ、自宅でできるケア、物理療法だけでまず経過を見ることもあります。
逆に、歯ぎしりや食いしばりで咬筋と側頭筋の緊張が強く、痛みが続く場合は、ボトックスを治療方法の一つとして考慮します。
また、先にお話しした患者さんのように、歯が目に見えてすり減るほど歯ぎしりがひどいなら、単に顎の筋肉だけを見るのではなく、歯をどう守るかも一緒に考えるべきです。

歯がすり減り失われていく場合、顎の問題だけでなく歯にも問題が生じる恐れが大きいからです。ですからこういうときは、スプリントのような装置を考慮することもあります。
もちろん、これも絶対ではありません。結局、大切なことは一つです。
ボトックスを打ちに来たとしても、ボトックスから決めないこと。なぜ痛いのか、どの筋肉に力が入りすぎているのか、歯にはどんな変化が起きたのかを先に見て、そのうえで治療を決めるのです。
顎関節の痛み、そのまま放っておいて大丈夫でしょうか?
「数日経ったら良くなったので、治療は先延ばしにしています。」
顎が痛いのに、ただ我慢している方は思ったより多くいます。「数日したら良くなるだろう。」「顎から音が少しするくらい、みんなそうじゃないか?」という具合に。
もちろん、ほとんどの顎関節の痛みが突然深刻な状態に進むわけではありません。しかし痛みがずっと強くなったり、口が開く範囲がだんだん狭くなったりするのに、長く放置するのは良くありません。
よくあることではありませんが、顎関節の構造的な問題がひどく進行すると、口をきちんと開けにくくなったり、食事自体が難しくなったりして、最悪の場合には外科的治療を検討しなければならないこともあります。
ここでちょっと!

「ところで、顎関節の手術はどの科で行うのですか?」
まさに私のような、大学病院で訓練を受けた口腔顎顔面外科専門医が担う領域です。ハハ。通常、このような顎関節の手術は大学病院で行われます。ハハ。
口腔顎顔面外科は、親知らずやインプラントの手術だけをする科ではありません。顎関節疾患、口腔外傷、顎と顔面の骨折、口腔内腫瘍や口腔がんなど、顎と顔、口腔領域の外科的な診断と治療を担当します。
もちろん、顎が痛いからといって手術から考える必要はまったくありません。もしかして自分も顎関節の手術が必要なのではないかと、あまり心配しなくて大丈夫です。むしろ私が大切に考えているのは、手術が必要な段階までいかないように現在の状態を正確に確認し、可能な範囲で保存的な治療でうまく管理することです。
咬筋と側頭筋を一緒に診る理由 —— 口腔顎顔面外科専門医のアプローチ
歯ぎしりボトックス、なぜ咬筋と側頭筋を一緒に治療するのでしょうか?

皆さん、さっき歯をぎゅっと噛んだときのことを覚えていますよね? 咬筋だけでなく、こめかみの側頭筋まで一緒に力が入りました。
まさにその理由から、ARC歯科では歯ぎしり・食いしばりに関してボトックス治療を行うと決めた場合、咬筋だけを単独で注射するのではなく、側頭筋まで一緒に治療します。


一晩中一緒に働いた筋肉を、片方だけ休ませるわけにはいきませんからね。ハハ。
特に歯ぎしりがひどい方は、咬筋だけでなく側頭筋も繰り返し緊張するため、朝に顎がこわばり、こめかみまで重いとおっしゃる場合が多くあります。
ですから私たちが見ているのは、単に顎を見ることではなく、顎の筋肉がどのように働いているかを見ることなのです。
顎ボトックス、その違い
「先生、顎のボトックスは皮膚科でも打てますよね。歯科で打つのは何が違うんですか?」

この質問も、乙支路・鍾路周辺で顎関節のことで来院される会社員の方がよく聞く定番の一つです。ハハ。
そのとおりです。ボトックスが歯科に入ってきたからといって、急に別の薬に変わるわけではありません。ハハ。ただ、どこを見て、なぜ注射するかが違います。
美容でよく言われるエラのボトックスは、主に発達した咬筋の体積を減らして顎のラインを細く見せる、美容的な目的が中心です。
もちろん、口腔顎顔面外科で治療目的で打つ顎ボトックスだからといって、きれいになる効果をあきらめなければならないわけではありません。ハハ。咬筋の体積が減り、顎のラインがもう少し細く見えることもあります!
しかし口腔顎顔面外科の歯科で、歯ぎしり・食いしばりや顎関節の痛みのためにボトックスを行うときは、問いの出発点が違います。
「顔がどれだけ細くなるか?」よりも、「なぜこの方の顎がこんなに痛いのか?」を先に見ます。
どれだけ食いしばるか、歯ぎしりがあるか、歯がどれだけすり減ったか、顎関節自体に問題があるか、咬筋と側頭筋がどれだけ緊張しているかを一緒に確認します。
だからといって、歯科で打つボトックスに顎が細くなる効果はないのか?
お話ししたとおり、そうではありません。ハハ。咬筋の体積が減ることで、顎のラインがもう少し細く見える美容的な変化も一緒に現れることがあります。
簡単に言えば、私たちは顎の筋肉の残業を減らそうとしたのですが、顔のラインが少し整うのは嬉しい副産物というわけです。ハハ。
ARC歯科 口腔顎顔面外科。

「私は数か月前に顎のボトックスを打ったのですが、顎はまだ痛いです。」
実はこういう方もかなり多く来られます。数か月前に美容を専門とする病院でエラのボトックスを打ったけれど、時間が経つにつれて顎がまたこわばって痛くなったり、こめかみまで重くなったりして、今度は歯科を訪れる場合です。
ここで誤解してはいけません。前に打ったボトックスが間違っていたという意味ではありません。そもそも目的が違ったのかもしれません。
エラのボトックスは顎のラインを見ることが出発点ですが、顎関節の診療ではなぜ顎が痛いのかを探すことが出発点です。
ですからすでにボトックスを打っている状態なら、いつ、どの部位に、どの程度の量を打ったかも確認し、今の痛みの原因が筋肉なのか顎関節自体なのかを先に見ます。
場合によっては、またボトックスを打つよりも、物理療法や噴射伸展療法、生活習慣の改善が先のこともあります。
一言でまとめるとこうです。
顎のラインがきれいになれば良いですしね。ハハ。私はその前に、なぜその顎が痛いのかから見ます。
顎もストレスを受けます
鍾路、乙支路、明洞、光化門周辺で診療していると、会社員の方がどれほど多くのストレスを抱えて過ごしているか、身にしみて感じることがよくあります。
会社では我慢し、
会議でも我慢し、
上司の前でも我慢し……
そうやって一日中我慢したストレスを、夜に顎が代わりに発散している方が思ったより多くいます。ハハ。
昼は自分でも気づかないうちに歯を食いしばり、夜は眠っている間に歯ぎしりをする。本人は確かに休んでいるのに、咬筋と側頭筋は24時間勤務しているわけです。
だから顎関節の患者さんと話しているとき、「最近ストレスが多いですよね?」と伺うと、ほとんどの方が笑いながら「あ……はい。すごく。」とおっしゃいます。
ですから診療が終わるとき、私はときどき、とても医学的ではない(?)処方を一つ追加します。
「患者さん、ストレスをためすぎないでください。そして幸せでいてください。ハハ。」
言うのは本当に簡単です。ハハ。
ストレスを受けずに生きるのが一番難しいことは、私もわかっています。それでも歯を食いしばって耐える癖があるなら、ときには意識的に顎の力を一度抜いてください。
会社のことは仕方なくても、顎まで一緒に残業する必要はありませんから。
そして、もしこの記事を読みながら今歯をぎゅっと噛んでいたなら……とりあえず力を抜いてください。ハハ。
上下の歯を少し離して、肩の力も一度抜いてくださいね!

皆さん、幸せでいてください。ストレスを受けないで、歯を食いしばらないで! ARC歯科 口腔顎顔面外科 チョン・ジェホ院長からの言葉。ハハ。
そして今日から、顎で悩んでいる方は、顎に聞いてみてください。
「あなた、今また働いてる?」
働いているなら、退勤させてあげてください。ハハ。
顎がずっと痛い、毎朝顎とこめかみがこわばる、歯がすり減るほど歯ぎしりがひどい——そんなときは、むやみに我慢するより、なぜ痛いのかを一度確認してみてください。
最後に、私が顎関節の患者さんに差し上げる処方をもう一つ残します。^^;
歯を食いしばって生きないでください。
顎にも退勤が必要です。
ストレスを受けないでください。
そして何より、幸せでいてください。ハハハハ。
今日も鍾路から、皆さんの顎の退勤を応援しています。
鍾路周辺で親知らずの抜歯、インプラント再手術、口腔内嚢胞、マウスピース矯正、顎関節治療まで本当に熱心に行っているARC歯科 口腔顎顔面外科専門医、ソウル大学歯科病院 外来教授、チョン・ジェホでした。 :)




